「電気工事士の年収って、実際いくらなのか」——求人サイトやSNSで数字がバラバラで、本当のところが見えにくい職種です。安いという声もあれば、稼げるという声もある。この記事では、感覚やばらついた求人情報ではなく、厚生労働省の公的統計をもとに、平均・年代別・資格や企業規模による差を整理します。読み終えると、自分がいまどの位置にいて、どこを動かせば年収が伸びるのかが見えてきます。
電気工事士の平均年収は約628.1万円
厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)が令和7年賃金構造基本統計調査をもとに集計したデータでは、電気工事士の平均年収は約628.1万円(平均年齢41.6歳)です。給与所得者全体の平均(国税庁の令和6年分民間給与実態統計調査で約478万円)を上回っており、「給料が安い職業」とは言い切れません。
ただし、この628.1万円はあくまで全体の平均です。実際には、年代・資格・経験年数・企業規模・地域によって大きく動きます。次から、その「動き方」を分解していきます。
年代でどう変わるか
電気工事士の年収は年代とともに上がり、40代後半〜50代前半でピークに近づく傾向があります(年代別の金額は求人・各種調査をもとにした目安です)。
経験年数で見ても傾向は同じです。経験1〜4年の段階から、10年前後で大きく伸び、15年以上でさらに上がっていきます。未経験で入った直後が低く、資格と経験を積むほど上がりやすいのが平均的な傾向です(伸び方は会社や資格の評価によって異なります)。
資格・企業規模・地域でも差がつく
年代以外にも、年収を左右する要素があります。資格別・地域別は公的統計の区分そのものではなく、求人・実務上の一般的な目安として読んでください。
- 資格:第二種電気工事士のみの段階ではおおむね350万〜450万円程度、第一種の取得や施工管理への移行で600万〜800万円台に届くこともある(求人・実務上の目安)
- 企業規模:賃金構造基本統計調査の企業規模別データでは、規模が大きい会社ほど平均賃金が高い傾向が確認されており、電気工事士も例外ではない(具体額は集計区分により幅がある)
- 地域:都市部とそれ以外で差があり、勤務地によって幅がある(求人上の目安)
つまり「電気工事士の年収」とひとくくりにできず、どの資格で・どの規模の会社で・どの地域で働くかで大きく変わります。逆に言えば、ここが年収を動かせるレバーです。
年収を上げる現実的な選択肢
平均や相場が分かったうえで、では実際にどう上げるか。現実的な選択肢は次の通りです。
- 上位資格を取る:第一種電気工事士、電気主任技術者(電験)などで対応できる工事や役割が広がり、評価につながりやすい
- 施工管理・現場監督へ:手を動かす側から管理側へ移ると、給与レンジが上がりやすい
- 独立する:一人親方や法人化で収入の上限は外れるが、仕事の確保や経理など負担も増える
- 待遇の良い会社へ移る:同じ仕事内容でも、会社によって給与・休日・残業は大きく違う。資格と経験は転職市場で評価されやすいため、会社を変えることで改善につながる場合があります
「今の会社で頭打ち」と感じるなら、資格を取りつつ、より条件の良い現場を探すのが堅実です。下のカードでは、建設・職人に特化した転職エージェントを中立に比較しています。エージェントによって得意分野や求人数が違うので、複数を見比べて自分に合う相談先を選ぶ材料にしてください。
まとめ
- 電気工事士の平均年収は約628.1万円(厚労省job tag・令和7年賃金構造基本統計調査ベース・平均年齢41.6歳)で、給与所得者全体の平均を上回る
- 年代では20代から50代前半まで伸び、40代後半〜50代前半でピークに近づく傾向
- 資格・企業規模・地域で差が大きい。第二種のみは350万〜450万円、第一種・施工管理で600万〜800万円台も(資格別は求人・実務上の目安)
- 年収を上げる現実的な道は、上位資格・施工管理・独立・待遇の良い会社への転職
よくある質問
Q. 電気工事士の平均年収はいくらですか?
A. 厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)が令和7年賃金構造基本統計調査をもとに集計したデータでは、電気工事士の平均年収は約628.1万円(平均年齢41.6歳)です。給与所得者全体の平均(国税庁の令和6年分民間給与実態統計調査で約478万円)を上回ります。ただし年代・資格・経験・企業規模・地域で幅が大きく、平均値だけで判断はできません。
Q. 電気工事士の年収は年齢とともに上がりますか?
A. 年代別の年収は、20代前半でおおむね400万円台、30代前半で600万円前後、40代後半から50代前半で700万円台とピークに近づき、その後は緩やかに下降する傾向です。経験年数とともに上がりやすい職種ですが、資格や役割が止まると伸びも止まりやすい点には注意が必要です。年代別の金額は複数の求人情報・各種調査をもとにした編集部の目安であり、統計上の確定値ではありません。
Q. 電気工事士が年収を上げるにはどうすればいいですか?
A. 主な道は、第一種電気工事士などの上位資格の取得、施工管理や現場監督へのステップアップ、独立、そして待遇の良い会社・現場への転職です。資格と経験は転職市場で評価されやすいため、同じ仕事内容でも会社を変えることで給与・休日・残業が改善する場合があります。
出典:厚生労働省「職業情報提供サイト(job tag)」(電気工事士の平均年収約628.1万円・平均年齢41.6歳は令和7年賃金構造基本統計調査をもとに集計・2026年3月公表)、国税庁「令和6年分民間給与実態統計調査」(給与所得者全体の平均約478万円)。年代別・資格別・企業規模別・地域別の年収は複数の求人情報・各種調査をもとにした編集部の目安であり、統計上の確定値ではありません。数値は調査年により変動します。最新の値は各公式統計をご確認ください。
株式会社ディーラーニングが運営する、施工管理技士の受験対策に特化した通信講座。
- 1・2級の電気工事施工管理技士に対応
- 働きながら学べる通信講座
- 申込はWEBで完結
資料請求は無料です。講座のお申込・購入はWEBで完結します。